竹桐舎は熊本県阿蘇市を拠点とする青竹細工の工房です。
「ちきりや」とは、かつて奈良県吉野の庄屋であった当家・桐山家の屋号のひとつです。
分野はそれぞれですが、代々ものづくりに携わってきました。
その系譜を受け継ぎ、竹籠を中心とした手仕事のものがある暮らしをご提案していきたい―。自然と人が集い、学び、少し立ち止まり自身と向き合うきっかけとなるような場を作りたいー。そんな想いから屋号を「竹桐舎」(ちきりや)と定めました。
現在は、食と関連する籠やテーブルウェア、リビングウェアの制作を事業の基軸としています。
私たちが籠の素材として使用する真竹は、強度としなやかさを合わせ持ち、驚異の繁殖力をもつ類稀な自然素材です。
多様化がすすむ現代社会においても、暮らしの中で「竹をつかう」という選択肢がより多くの方に認知され、必要だと感じていただけますと幸いです。
今後は竹籠の制作のみならず、籠と合わせる器や関連する書籍を扱うギャラリー展開、茶道や料理の世界と連動した企画、ワークショップなど、少しずつ幅を広げていきたいと考えております。
竹桐舎 桐山大空
理絵
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【プロフィール】
竹工 桐山 大空(きりやま そら)
大分県生まれ
3歳ごろより父・桐山浩実の工房にて籠を編む
2015年 同志社大学文学部美学芸術学科卒業
2017年 公立大学法人 静岡文化芸術大学大学院 文化政策研究科修了
修士論文「打刃物産地における海外販路開拓の展望ー伝統工芸産業の活路としてー」
2017年 茶道美術図書出版 株式会社淡交社入社
2022年 青竹工房 桐山(大分県竹田市)にて修行開始
2024年 同工房の姉妹工房として「竹桐舎」創業
第42回くらしの工芸展 入選
デザイン・企画担当 桐山 理絵(きりやま りえ)
北海道生まれ
2004年 北海道文教大学外国語学部日本語学科卒業
2019年 公立大学法人 静岡文化芸術大学大学院 文化政策研究科修了
修士論文「中津川市立図書館運営における地域内連携:図書館・公民館・学校を中心に」
古書の博物館岩瀬文庫、株式会社大垣書店での勤務を経て、現在、中学校にて学校図書司書。